ホログラフィック・ステレオグラム

 複数の異なる視点から見た2次元画像を原画として、記録材料などへ、 ホログラフィックに合成したものをホログラフィック・ステレオグラム (HS)という。 基本的な、作製方法を図に示す。記録面の前面に垂直方向のスリットを 設け、視点位置に対応してスリット位置を順次移動、記録画像を順次変 化させて、各要素ホログラムを記録していく。これを再生して両眼でみ れば、左右の眼で観察される原画の像は「視差」 をもっているため、「ステレオグラムの原理」 により3次現像を観察することができる。


視差
 視差とは、眼の間隔分の視点のずれをいう。これにより左右の眼 には、微妙に違った映像が飛び込んでくることになる。この視差は、人 間が3次元を認識するための一番の要因となる。

ステレオグラムの原理
 人間は通常生活するにあたって、無意識のうちに視差によって3 次元を認識している。よって左右の眼に視差をもった画像を写すことに より、疑似的に3次元画像として認識することができる。

Written by Koji Sato
NIHON UNIVERSITY COLLEGE OF SCIENCE & TECHNOLOGY