計算機合成ホログラム用プリンタ
フリンジプリンタ
我々が研究している計算機合成ホログランムを印刷するための装置です。
一度にFull HD(1,920 x 1,080 pixel)の解像度の干渉縞を縮小記録することができます。
干渉縞が面方向に形成されるホログラムであればどのようなものでも記録できるので,多種のホログラムを出力することができます。
これまでに,フレネル型,円筒型,アルコーブ型,イメージ型,レインボウ型 などの出力実績があります。
現在出力可能な画素ピッチは 0.35 μm ですが,今後さらなる高精細化を実施してく予定です。 これまでの開発履歴は以下のようになります。 |
関連論文
体積型ホログラムプリンタ
我々が研究している体積型ホログラムを印刷するための装置です。 体積型ホログラム(Volume Hologram)は,白色光で再生することが可能で,記録時に3色のレーザを用いることができればフルカラーも再生することが可能です。 現在は緑単色のホログラムしか出力することができませんが,今後の研究ではフルカラーに挑戦していくつもりです。 |
関連論文
計算機合成ホログラム
フレネルホログラム(レンズレスフーリエ変換ホログラム)
フレネルホログラムはホログラム面よりも像が離れているホログラムである。 フリンジプリンタを用いて,このような配置の像を記録する場合必要とされる空間周波数を低くする目的でレンズレスフーリエ変換ホログラムを採用することが多い。 ホログラムから像を再生する際は,発光面積の小さい(点光源に近い)LEDを使用するとぼけの少ない像を再生することができる。 |
計算機合成イメージホログラム
イメージホログラムはホログラム面(ホログラムのあるところ)付近に像が再生されるホログラムである。 ホログラムから像の位置が近いため,波長による結像位置のずれが少ないため白色光でも像を再生することができる。 計算機合成ホログラムでイメージホログラムを実現する場合,フリンジプリンタの画素ピッチが決まっているためホログラム全体で干渉縞を計算してしまうと空間周波数が満たさない場所も出てくる。 そのため,我々は仮想窓と呼ばれる計算範囲を制限する処理を加えている。 |
関連論文
計算機合成レインボウホログラム
レインボウホログラムはS.A.Bentonが実写記録の手法を提案した白色再生可能なホログラムである。 一般的にホログラムは記録時と同じ光源(レーザ光,最近では単色のLED)を用いなければ,波長により回折角度が異なるため像がぼけてしまう。 レインボウホログラムは水平スリットを設けることで,異なる波長の光は垂直方向の別の位置に結像するためぼけのない像を観察することができる。 しかし,このスリットにより水平方向視差しか持たないホログラムとなってしまう。垂直方向の視点の移動では色が変化する。 我々の研究室ではこのレインボウホログラムの干渉縞を計算機で求めることに成功しており,フルカラーの像の再生にも成功している。 |
関連論文
計算機合成円筒ホログラム
ホログラムを円筒形状にしたもので,Jeong. T. H.が1967年に発表した実写再生のものを計算機合成ホログラムで実現したものです。 円筒形状にすることで360度ホログラムの周りから全てから再生される像を観察することができます。 また,計算機合成ホログラムで実現したことで実写では困難な形状や円周方向に物体光を変更させることでアニメーションを再生することも可能となる。 |
関連論文
計算機合成ディスクホログラム
このディスクホログラムは,計算機合成ホログラムをマスターホログラムとして光学転写を行い作製するホログラムである。 最終的なディスクホログラムはた体積型のホログラムであるため白色光再生が可能であり,RGBのレーザを利用すればフルカラーのディスクホログラムの作製が可能となる。 ディスクホログラム自体はホログラムの真上から照明光を照射することで,ホログラムをのぞき込むような形でぐるりと360度再生される像を観察することができる。 |
関連論文
計算機合成アルコーブホログラム
アルコーブホログラムは,1987年にS.A.BVenton氏が提案した半円筒形上のホログラムである。 多くのホログラムは再生される像がホログラム面またはホログラム面よりも後ろに再生されるが,アルコーブホログラムはホログラム面よりも像が前に再生されるものである。 像が飛び出て見えるため,3Dディスプレイとしてはインパクトはあるが,現状のフリンジプリンタの画素ピッチではそこまで大きな像を再生することができない。 |
関連論文
体積型ホログラム
ここで紹介する体積型ホログラムは,研究室で開発している体積型ホログラムプリンタで出力したものである。 空間光変調器として液晶を利用しているため,視域は狭い。 現在は緑レーザだけを使用しているため単色のホログラムしか出力できていないが,RGBのレーザを利用すればフルカラーの像を白色光で再生することも可能になる。 関連論文は上のプリンタと同じである。バリエーションを増やさないといけないですね。 |