3次元画像表示の基礎
3次元画像表示技術について簡単にまとめてみました。
もくじ
- 紀元前4万年頃 洞窟壁画
- 紀元前数百年 遠近法
- 1000年頃 山水画
- 1600年頃 手書き両眼視差絵
- 1838 ステレオスコープ
- 1839 銀塩写真を発明
- 1840-70 ステレオ写真発明時代
- 1853 アナグリフ(赤青メガネ)方式
- 1903 パララックスバリア方式
- 1908 インテグラルフォトグラフィ(IP)
- 1910 レンティキュラ方式
- 1948 ホログラムの原理を発見
- 1950年代 偏光メガネ方式立体映画時代
- 1960年代 ホログラムによる3次元映像
- 1980年代 立体テレビの研究が増加
- 1990年代
ホログラムによる3次元テレビの研究始まる
- 1992以降 ステレオグラムが流行
視覚について(追加予定)
立体視の生理的・心理的要因
表示方式は非常に多いのでごく一部を紹介します。左右の目に異なる2次元画像を
見せる方式と、実物を見るのと同じように見える方式の2種類に大別できます。
3次元的に見える2次元画像
本来は3次元画像では有りませんが,心理的要因を巧みに使って見ている人を
「だます」方式です.テーマパークやイベントなどでよく見かけます.
- 単なる2次元画像
- ハーフミラー方式
- 空間像投影方式
2次元画像の集積によるもの
この方式では左右の目に違う画像を提示することによる
両眼視差を利用する。しかし、
焦点調節は伴わないので、像が不自然に見える
ことがある
- メガネ方式
- メガネなし方式
真の3次元画像
- 体積走査方式
- 移動スクリーン方式
- 移動ディスプレイ方式
- バリフォーカル(可変焦点)ミラー方式
- バリフォーカル(可変焦点)レンズ方式
- ホログラム
参考書リスト
3Dの主要な参考書を最新のものから順に示しました.ホログラフィ関連はこちらをご覧ください.
- 高木康博 監修:空間立体表示とユーザインタフェース,S&T出版, 2019
- 石川憲二:3D立体映像がやってくる -テレビ・映画の3D普及はこうなる!-,オーム社,2010年4月
- 立体視テクノロジー -次世代立体表示技術の最前線-,エヌ・ティー・エス,2008年10月
- 佐藤誠,佐藤甲癸,橋本直己,高野邦彦:三次元画像工学,コロナ社,2006
- 尾上守夫他編:3次元映像ハンドブック,朝倉書店,2006
- 山田千彦:レンチキュラー板三次元画像表示技術の基礎,万能書店,2002
- 原島博監修,元木紀雄,矢野澄夫共編:3次元画像と人間の科学,オーム社,2000
- 志水英二,岸本俊一:ここまできた立体映像技術-究極のディスプレイを目指して-,工業調査会,2000
- 画像電子学会3次元画像用語事典編集委員会編:3次元画像用語事典,新技術コミュニケーションズ,2000
- 井上 弘:立体視の不思議を探る,オプトロニクス社,1999
- 泉 武博監修:3次元映像の基礎,オーム社,1995
- 野呂,宮本,井上:バーチャルリアリティ最先端,講談社ブルーバックス,1992
- 大越孝敬:三次元画像工学,朝倉書店,1991
- 稲田修一編著:三次元映像,昭晃堂,1991
- 増田千尋:3次元ディスプレイ,産業図書,1990
- 樋渡涓二編著:視聴覚情報概論,昭晃堂,1987
- 安居院猛,中嶋正之,羽倉弘之:ステレオグラフィックス&ホログラフィ/
ザ3D,秋葉出版,1985